本日も感想文

読んだこと、観たこと、聴いたことの覚え書き

アンガーマネジメント入門 安藤俊介

小さいことでイラッとします。列に並んでいたら前に人が割り込んだ。電車の中で大声で電話で話している人がいる。エレベーターで人が乗ろうとしているのに閉まるボタンを押される。そんな時は心の中で「ちっ」と舌打ちしますが、イライラはなかなかおさまらなかったりします。小さいことに腹が立つってことは、自分が小っちゃいことの裏返しだとは思いますが、なかなかコントロールできないもんですね。「怒らない技術」の基本が身につく!という帯を見て、私結構怒ってるなーと思い出し、購入。

 

 ざっくりなあらすじ

  • なぜ人は怒りに振り回されるのか
  • アンガーマネジメントの仕組みを知る
  • まずはなりたい自分をイメージする
  • カチン!ムカッ!ときたときの感情の抑え方
  • 記録することで怒りを「見える化」する
  • 自分の中に怒りにくい仕組みをつくる
  • 自分の気持ちの上手な伝え方を身につける

 

 著書の意図は?

著者の安藤さんは、日本アンガーマネジメント協会の代表をしている方。怒りをコントロールする技術「アンガーマネジメント」を日本で普及活動されていますが、昔は毎日イライラムカムカしていたそうです。そんな著者自身も、人からアンガーマネジメントの話を聞いて学び実践したところ、仕事や人間関係が劇的に好転したそうです。そんなアンガーマネジメントは「技術」なので、誰でも習得できるものとおっしゃってます。それを分かりやすく伝える入門書として、この本を書かれたのだと思います。

 

 超個人的感想

自分で「怒る」を選んでいる。という文言にむむっ!としました。え?自分で選んでるって?そんなことないでしょ。周りが私を怒らせるんでしょ、そうでしょ!と最初っから本に怒りを覚えてしまったのですが、よく読んでみると、確かにその通りなんです。状況が違えば、相手が違えば、同じことが起こっても怒らなかったりしますしね。また、怒りによって失うものが多いと書かれていましたが、「その怒りは損か得か」という視点を持つと客観的に考えられるとあって、ほほう!と思いました。損か得かと考えると、確かに怒りは損の方が多いかも、と思います。

おもしろかったのは「アンガーログ」。怒りを記録して、見える化するってことです。紙に書いて自分の感情を客観視すると、後から振り返って分析しやすくなるそうです。「怒りを感じたらそのたびに怒りを記録する」って怒りが助長されるんじゃないかと思ったんですが、逆なんですね。【1月30日(火)怒り10段階中5段階目】って記録つけたら、確かに冷静になれそう。もう一つ「ストレスログ」もあるそうです。ストレスが多いほど怒りやすいそうで、怒りとストレスは深く関係しているから。書くだけでストレスは軽減するらしいので、試してみるんもいいかも。

人間関係を壊しやすい言葉や、表現を教えてくれているのもためになります。「絶対」を使わない、決めつけない、大げさに言わない、とかコミュニケーションの基本ですが、それは相手を攻撃しない怒らせない技術でもあるんだなと思いました。日常的にダメな行動をやっていそうなので、注意できたらいいなと思います。

 

 印象に残ったのはこちら

  • 怒りをプラスのエネルギーにする
  • 人は、自分で自分を不快にする
  • 怒りのままに行動しない
  • 怒りの原因の追及は百害あって一利なし
  • 怒りという感情は自分自身の責任
  • ムカついたら何も考えずに深呼吸
  • 今の怒りは10段階評価の何段階?
  • 地雷の原因は過去にある
  • 人は放っておくとワンパターンにはまる
  • 会話の主語を「私は」にする

 

 おススメするのはこんな人

  • いつも小さいことでイライラする人
  • すぐにカチン!と来てしまう人
  • 同じようなことでムカついてしまう人
  • 周りの人とすぐに衝突してしまう人

私もそうなんですが、小さいことでイライラしてしまうんですよね。怒りは反射的に出てしまう感情なんだ!と思っていたんですが、この本を読むと違うのかもと思います。特に「怒りは自分で選択している」と言われると、その言葉自体に反発したくなりますが、同じことが起こっても人によって怒ったり怒らなかったりということは、どちらもその人が「選択」した感情なんですよね。これが腑に落ちて、実際の行動に移せるかどうかは人それぞれだと思いますが、自分で選択してると思うだけでも、少しは変化が起きる気がします。

 

 個人的満足度★★★☆☆

イライラもムカムカも自分で選んでいる。なんて思ってもみなかったので、最初はその言葉自体にイラっとしましたが、読んだら納得しました。自分が「怒らない」技術を身につけて、「怒らない」ことを選択すれば、小さいことでムカつくことがなくなるかも!と思います。ただ、実際に怒りを感じた時に「アンガーログ」を書いたり「ストレスログ」を書いて自分の怒りの状態を分析するには、結構な時間がかかるのも事実。やり方はしっかり教えてくれていますが、実践するのはハードルが高いと思うので、星3つで。

ただ、ムカついたら何も考えずに深呼吸して、「怒りは自分が選択するもの」と言い聞かせるだけでも、小さなことでイライラする回数は減るかな。むむっとしたら、深呼吸。をこれからの習慣にしたいと思います。