本日も感想文

読んだこと、観たこと、聴いたことの覚え書き

バーフバリ 王の凱旋 (2017年)


端っこの席で観てよかった。
映画の途中、何度思いました。とにかく、エンターテイメントの集大成。と言うよりエンターテイメント超特大大盛り。「なにそれ?」「いやいやいや」「マジか…」思わず出てしまう声をなんとか抑えるのに必死でした。だけど声を出さずにはいられない。インド映画の凄さをこれでもかと感じた140分(長い)。終わった後は、2日間ぐらいテーマパークを全力で遊び倒したようにぐったりしました。おもしろさって、何度も繰り返し、これでもか!というほど続くと体力を奪うものなんだな、と思った帰り道でした。

 

ざっくりなあらすじ

お話は、バーフバリの続編。前回の最後が「え?そこで終わり?」という、インド映画にありがちな、唐突な結末を迎えたのですが、前編が終わった瞬間から、もう続編が気になって気になって仕方がありませんでした。ようやく見ることのできたバーフバリ続編。王の凱旋。

先代の王が亡くなった後。王の弟の嫁が、自分の子供と王の子供(主人公)を育てる事になる。弟は国王としては力不足なので、嫁が国母となって国を牛耳っていく。2人の子供には、どちらも王位継承権があるため、成人になってからふさわしい方を選ぶ、と言われて育つ子供達。能力は互角。違うのは人格、人徳。最終的に国母が選んだのは、自分の息子ではなく先代の王の子供。彼が王位を継ぐ!と宣言したにも関わらず、何故か、腹心の部下に殺されてしまう、という場面で終了した前回のバーフバリ。

今回は、殺されてしまう経緯と、その子供(主人公)がどのように助けられたのか。そして真実を知った息子が、自分の父を罠にはめた現在の国王から、王位を奪還する戦いを、140分にわたり盛大に繰り広げてくれました。ただ、前編は見なくても、後編の最初に日本語訳で分かりやすく前編のあらすじを流してくれるので、後編だけでも楽しめます。

 

超個人的な感想

バーフバリがとにかくすごいです。主人公が、「バーフバリ父」「バーフバリ息子」と演じているんですが、もうどっちも、とにかく強い!強いし賢い!賢さは「バーフバリ父」の方が上ですが、途中から「バーフバリ息子」も覚醒して、思わず「マジか?」と声が出る作戦で戦いを有利に導きます。

突っ込みどころは満載で、気になるところは山ほどあるんですが、むしろ、【突っ込みどころが満載=おもしろさテンコ盛り】なので、結局それが正解ってことなのです。それこそがバーフバリ。とにかく観てみないとその凄さは分からないと思います。ハリウッドや日本映画では、きっと誰もしないであろう演出を、これでもか!これでもか!と魅せてくれるのはさすがインド映画です。

もうね、本当にすごいんです。何がどうすごいのかって、とにかくすごいんです。「これでどうだ!おもしろいだろ!」とドヤ顔で決め技ををかけまくってきます。一つ技が決まって、ひゃー!と驚いていると、すぐ次の技を繰り出してきます。休む暇なし。切り札の猛ラッシュ。最初は「いやいや、それはないでしょ」と思っているのに、最終的には「バーフバリ、超絶かっこいいじゃないか!」になってしまうのです。

そして、いったんハマってしまうと、抜け出せないのもバーフバリの魅力。翌日は頭の中が「バーフバリ!バーフバリ!」の大合唱ですし、世界はなんとなく全てがカレー風味。なかなか現実世界に戻って来られない副作用がありますので、ご注意を。


印象に残っているシーン

途中「バーフバリ息子」が戦闘中に覚醒するシーンがあるんですが、その時に考え出した戦略に思わず吹き出さずにはいられませんでした。ちなみに、私の隣に座っていた方も、思わず口元を押さえていました。「いやいやいや」と最初は半笑いで見ていたのですが、「いや、待てよ。これってむしろアリなのか?これだからこそ、バーフバリなのか?そうか、そういうことか!」と、なぜか納得してしまう不思議な戦い。思い出しても笑っちゃいますが、説明したところでその面白さはさっぱり伝わらないと思うので、是非とも鑑賞して、笑いをこらえていただきたいです。

あとは、ポスターにもなっている弓矢の同時発射。戦いシーンだったのですが、戦闘というよりは演舞です。オリンピックに出場したら、バーフバリは何大会連続でアーチェリーの金メダル取るんだろうというテクニックです。そして、空飛ぶスワンボート。半分アラジン、半分タイタニック。なんかもうすごいです。脱帽です。


インドの男前

最初はどの登場人物を見ても「濃いなあ!」としか思っていなかったのに、途中から「めっちゃ男前なんですけど!」「超絶美人!」となってしまうのがインド映画。バーフバリはとにかく猛烈にかっこいいです。民衆も王としてバーフバリを崇めておりますが、観客(私)も男前としてバーフバリを崇めております。
そして、このバーフバリこと俳優のプラバースさん。普段のお写真を見ると、なんとも穏やかな表情。あの猛々しいバーフバリとは真逆の優しそうな方。今となっては、そのギャップにもやられております。もうファンです


個人的満足度★★★★★

とにかく観てほしい!できれば劇場で!あまりにも面白すぎて、終わった後はぐったりしましたが。この面白さを伝えたい!と思ったにも関わらず、何故か「すごい!」しか出てこないのはなんなんですかね。言葉を超越した面白さ、ということなのかもしれません。初めてインド映画を観る人には、衝撃と驚愕の時間だと思いますが「そうか!これがバーフバリなのか!」と最後にはきっと納得してしまうと思います。

それから、善と悪の構造がめちゃくちゃ分かりやすい。スカッとします。怪獣を倒さない日本のヒーローものを許容するのもいいですが、「悪は成敗されるべき!」「最後は正しいものが勝つ!」というバリバリの正義を見せつけられるのも、今の日本ではなかなかない経験だと思うので、是非。

近所の映画館は、好評のためか上映が延期されました。それから禁断症状が激しいです。恐らく、もう一度観に行きます。