本日も感想文

読んだこと、観たこと、聴いたことの覚え書き

ドリーム (2016)

駅前のイベントコーナーを通りかかったら、くじ引きに誘われました。外れでも美味しいパン屋さんの無料券がもらえる、という誘い文句に惹かれてホイホイとくじを引く私。そうしたらくじに当たったのです。映画のチケットが。その時もらったパンフレットを読むと、アメリカで評判だった映画とのこと。ムビチケ(無料)を使って観に行きました。

 

ざっくりなあらすじ

1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性スタッフ、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ボーン、メアリー・ジャクソンの知られざる物語を描いたドラマ。ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた61年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされるが、白人男性ばかりのオフィス環境は、キャサリンにとって決して心地よいものではなかった。一方、ドロシーとメアリーもそれぞれ、黒人であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、それでも3人はひたむきに夢を追い続け、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる。

 

 

超個人的感想

ものすごくハリウッド的で、「ザ・アメリカンドリーム」で分かりやすく、展開は読めてしまうんですが、そんなこと途中で忘れました。かっこいい!とにかくめちゃくちゃかっこいい!3人の黒人女性がめちゃくちゃかっこよすぎて、映画の途中でなんども机をバンバン叩きたくなるような気持ちに襲われました。能力があっても認められない社会で、自分たちの力でそれを覆した3人の女性。やり方は3人3様なんだけど、全員超絶男前なんです!

今でこそアメリカは、仕事における男女の差は日本より小さくなっていると思いますが、この映画の舞台は1962年。50年以上も前のアメリカでは、女性の地位は今よりもずっと低かったんですね。おまけに3人は黒人。この時代にはまだまだ人種差別が残っていて、トイレも図書館もバスも黒人用と白人用が分かれていたし、仕事だって黒人が就ける職種が限られていたんです。そんな場面が登場するたびに、見ている私も歯がゆくて、「なんでだよ」とムカムカしていたのですが、3人はそれでも明るいんです。

衣装の色使い、3人の友情、家族や周りの人たちとの交流。黒人社会を描くときは本当に色鮮やかで、一歩社会に出れば差別もあるし、希望も叶わないことの方が多いけど、すごく明るくて幸せそう。それがベースにあるからこそ、差別に余計にムカついてしまうんですよね。

だけど、彼女達は自分たちのやり方で、周りの人を認めさせるんです。黒人だったとしても、女性だったとしても、それを理由にせず、自分ができる最大限の努力をして、信頼と地位を手にするんです。もうそれが本当にかっこいい。こんなにかっこいい人たちが実際にいたのかと思うと、もう感動しかありません。

それから、プロジェクトをまとめるリーダーと、宇宙飛行士が出てくるんですが、すごくできる人として登場します。彼らは黒人だとか女性だとか関係なく、仕事の能力で判断するんです。できる人は、変な差別や区別もなく「できるかできないか」で物事を決める。そこに偏見も色眼鏡は存在しないんですね。ただ純粋に起こった事実と、そこで自分が感じた感覚で判断する。できる人は違うなあと改めて思いました。

最後までハラハラしますが、本当に3人がかっこよくてとても気持ちのいい映画でした。これから元気がない時、迷った時にまた見たくなる映画だなーと思いました。

 

 

上司ケビン・コスナーに憧れる

ケビン・コスナーといえば「ボディーガード」。他にも代表作はいっぱいありますが、何しろホイットニー・ヒューストンとの共演があまりに印象的過ぎて、条件反射の様にボディーガードが出てきてしまいます。

がしかし、この映画ではボディーガードとはまた違うかっこよさを見せてくれるんですよね。ボディーガードが自分を守ってくれる強くて優しい男なら、ドリームは自分の力を認め、信じ、一緒に戦ってくれる人。年齢を重ねた、できる男の魅力全開でした。ボディーガードのケビン・コスナーも好きですが、私はこちらの方が好みでした。まあ、自分が年をとったことも関係しているかもしれませんが。

プロジェクトのリーダーでできる上司役なんですが、「こんな上司なら、私も仕事めちゃくちゃがんばるのに」という役でした。すごく出来るだけじゃなくて、部下の能力を認め、任務遂行と信念のためなら会社や社会の常識を飛び越えてしまう。部下の黒人の主人公のために、黒人用のトイレ表示をハンマーで壊したのは、めちゃくちゃ素敵でした。本当に理想の上司なんです。仕事で自分を認められるって嬉しいじゃないですか。主人公はケビン・コスナーに最初は仕事の能力を認められるんですが、彼女にとっては「黒人の自分が白人に認められる」ことにもつながっている気がします。最終的には上司と部下という関係性だけでなく、対人間としての友情の様なものも感じて、すごく心に響きました。本当にかっこよかったです。

 

 

個人的満足度★★★★★

分かりやすくアメリカ的!とは思いますが、最後はスカッとして、感動して、ああーよかった!と思える映画でした。こういう映画はいいですね。観た後元気になる。そして自分も頑張ろう、という気にさせてくれる。本当によかったです。

それから衣装が本当にかわいいです。色もぱっと鮮やかでキレイだし、形もすごく個性的で目を引きます。髪型もアレンジのバリエーションが豊富で、本当に見ていて楽しかったです。衣装がかわいい映画って、それだけで嬉しくなるので、それも映画の満足度を上げてくれました。女の人に本当にオススメの映画です。

 

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