本日も感想文

読んだこと、観たこと、聴いたことの覚え書き

本日は、お日柄もよく  原田マハ

こちらの小説、ベストセラーということで、ずっと前に購入していたのですが、それが引越直前だったため、すっかり存在を忘れておりました。なんかドラマでもやっていたので、読んだ気になっていたのですが、最近になって本棚の整頓をしていたら後ろから出てきました。そしてペラペラして、読んでいないことに気がついた…ドラマを先に見てしまったので、登場人物が全部役者さんに思えましたが、そこはご愛嬌。

 

ざっくりなあらすじ

 OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。 

 

 

個人的感想

おもしろかったです。スピーチライターって、影の職業と呼ばれているそうですが、影響力の大きい、重要なポジションなんだとこの本を読んで思いました。スピーチの心得、みたいなものもあって、結婚式の友人代表のスピーチがある、という時には読み返してみたいなと思う感じです。この先、その機会が数多くあるとも思えないですが…

そして、言葉って大きな力を持っているんだと改めて思いました。武器として意識しながら使えば、剣もなにも使わなくても、人を動かすことができる。小説にもありましたが、キング牧師スティーブ・ジョブズ。世界に名前を残す人たちの多くは、人の心と記憶に残るスピーチをしています。それが、スピーチライターのものか、その人自身のものかはわからないですが、言葉ってすごいなあと読んでいて思いました。

最後の、野党が政権交代をかけた際のスピーチ。これ、なぜか実際にいる政治家のスピーチに聞こえました。事実は真逆ですし、その人のこんなスピーチ聞いたこともなければ、この先聞くことがあるとも思えないんですが。民衆を動かすスピーチをするならあんな人、というイメージがあるんですよね。これ本より映像の方が感動的かもなあと思います。そういえば映画でも、インディペンデンス・デイの有名な大統領の演説ありますよね。ドラゴン桜の特別進学クラスへ入らせるための演説とか(バカとブスこそ東大に行け、衝撃でした)、「誰にでもわかる言葉で説明のできない人間は本当の政治家ではありません」のチェンジ(キムタクドラマ)の演説とか、印象に残っているものって意外に多くて、それはなんでかと言われたら、やっぱり言葉の力なんだろうなと思います。そういうドラマの演説も、スピーチライターのように書かれたのかもしれないなと思いました。

スピーチライターってかっこいいなあ、と単純な私は思いましたが、中身は政権交代という題材だったので、「これはあの政党?」「これはこのこと?」みたいな感覚が読んでいる間拭えなかったのも事実です。リアリティを出したのかもしれませんが、なんだかちょっとザワザワしながら読んだので、入り込めなかった部分もあります。ただ、主人公の恋愛模様も絡め、家族との絆もあり、師弟関係もあり、さらに仕事に邁進するというお話としては、とてもおもしろかったです。

 

 

個人的満足度★★★★☆

単純におもしろかったので、星4つです。ただ、政治の部分がちょっとザワザワしながらのところもあったので、星一つマイナスです。この本を読んだ時期によっても感じ方が変わるのかもと思いました。ちょっとだけ楽しみなのは、今後選挙があった時に、スピーチをしている立候補者の方々の話を、注意深く聞いたら、今まではわからなかった「スピーチの極意」がわかるかもしれないので。その時には、またこの本を読み返してみようと思います。

スポンサーリンク